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オリジナル自作キーボード「極端なカーブ(仮称)」の開発過程 その2 ~共闘! Blender×Fusion!~

共闘! Blender×Fusion!

こんにちは!akiraです。今回はDactyl型自作キーボード「極端なカーブ(英:DactylExcess)(仮称)」をゼロから現在進行形で作っているので、制作過程をまとめます!書くのが面倒なので速報性を重視しているので細かい記事を随時更新するかたちで書きます。

今回は第二弾ということで、BlenderとFusionを併用していいかんじの形状を作った話について述べます。この記事を読めばこのようなカッコイイキーボードがつくれるようになるはず…!

なおBlenderの基本操作はある程度分かっている前提で書いていきます。とはいっても初心者でも十分についてこれるはずです。それでは行きましょう!

tl;dr(忙しい人のためのこのシリーズ)

このスレッドにすべてまとめてるので、それを見ると早い&最新だぞ

Fusion360にて

キー穴位置定義

まずはFusion360にて元モデルの作成をします。今回はキーボードを作っているので、キースイッチをはめる穴の部分を作り、それから縦のカーブの角度も前回の記事で既に決めているので、それも盛り込んだものにします。名付けてBaseKeys。

今回のビルドは前回作ったDactyl Manuformを改良するかたちとなるので、BaseKeysを前回のDactyl Manuformのメッシュと手動で重ねることにします。

新しいファイルを作り、Dactyl ManuformのメッシュとBaseKeysを挿入、BaseKeysは移動ツールでコピーしつつ移動させ、もとのキー穴と合わせます。

たいへんだった(小並感)

重ねたらキー穴部分だけをSTLとして出力します。Dactyl Manuformのメッシュを非表示にしてから右クリック、メッシュとして保存をすることで、Dactyl Manuformを除いたメッシュを出力することができます。

 

出力したものがこちら。

ネジ穴をつくる

ネジ穴用のボスをつくります。ファイルの原点が穴の入り口になるようにするのが大事です。名付けてStudとします。

Blenderにて

注意点として、絶対にキー穴部分のメッシュを移動させないでください。原点との相対位置は絶対に保たなければなりません。

また、Blenderはデフォルトではメートル単位なため、シーンの設定から単位系をミリメートル単位に変更する必要があります。

くっつける

先ほど出力したキー穴部分を読み込みます。

読み込めたら縦の列同士をつなげます。列同士の位置関係によってはうまくつながらない場合もあります。最終的には外周を全て囲むようにメッシュをつくるので、その際はつなげなくてもよいです。

外周をいいかんじに繋げます。よしなにします。今回は親指がまだ未定であること、光造形3Dプリンターを使い透明レジンで印刷したいことから最小限の厚みになるようにします。この際左右がわかる目印をつくっておくとよいです。今回は左上にあるタブのような部分がそれです。

ネジ穴をつける

裏返し、先ほど出力したStudを並べます。

並べる際、右上のLocationが整数になるように調整し、すべてのStudの座標をメモしておきます。

干渉チェックとしてキースイッチのモデルを読み込み、干渉が怪しまれるキー穴に手動で合わせてめり込みがないか確認するとよいです。

できれば「無限の可能性」のような基板のサイズを考慮しておくとよいです。僕は忘れてたので手配線でやる羽目になります。

干渉がないことを確認したらSTLとしてエクスポートします。3Dプリンターに印刷させ、土台を設計します。

Fusionにて土台作り

先ほどネジ穴の座標をメモしてあるため楽勝です。

先ほどのSTLをインポートすればピッタリなのがわかります。これでキー部分と土台が完成したので、あとはCAD内だけで設計を完結させることができます。



まとめ

いかがでしたでしょうか?今回はFusionとBlenderを併用して有機的でありつつも寸法的に正しいモデルを作成する方法を紹介しました。Blenderは普段でもSTLファイルをちょこっと編集したりするのにも便利なので、是非覚えるとよいです。

 

次回予告